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「ケビン〜聞いた?凄いじゃん!」
「は?何が?」


Thanks a lot.


もうすぐ春です。
私は今年でいよいよ中学3年生になるのです

アメリカという遠い所に居る彼、ケビン・スミスとは
私が小学6年生の時に親の用事でアメリカに行った時出逢った生意気な奴

それから2年ほど会う事は無かったが、部活のお蔭でケビンはコッチ日本に来た。
部活さまさまだよね?…テニスさまさま?
まぁ、感動の再会…は虚しくも素っ気無いモノだったけど…
ケビンが日本に来てからというもの、日本のケビンファンが少しずつ増えてきた。
そんな矢先、ケビンはアメリカに帰ってしまったけど…。


実は今、ケビンが私の家に遊びに来ている
ウチの親とケビンの親が仲良いからこういう展開になってるんだけど。


さっきまで、色んな中学回っては色んな先輩達とテニスしてた。
私も付いてったんだけど…良くバテナイよね…。鍛え方が違うんだろうか?
家に帰る途中に私は言った。

「ケビン〜聞いた?凄いじゃん!」
「は?何が?」

ケビンはキョトンとして私を見る。

「知らないの?日本でのケビンファンクラブ員がこの間100人突破したんだって!」
「…へぇ」
「なんか素っ気無い返事だね?」
「別に…。どうだっていい事だし」
「…そう」

なんだ、もっと喜ぶかと思ったのに…
あんまクール過ぎてもダメだぞ?

会話が打ち切られて言葉が出てこない…
ケビンのバカ
家路をトボトボ歩きながら思ってみたり…


「ん?」

突然呼ばれて横目でケビンを見る。

「お前は入ってないのか?」
「…何が?」
「…だから、ファン…クラブ…?」
「…」

立ち止まって少し進んだケビンの背中をジッと見る

「な、何だよ!?」

珍しく動揺してるのが分かる…ような気がする…
私はニヤリと笑って悪戯っぽく言う

「私にも入って欲しいの?」

ケビンはこの言葉にムっとした様で「そんな訳無いだろ!」と言うと先に行ってしまう

ふふ、ケビンって子供だよね…


私は走ってケビンの首に手を回して思い切り飛びつく
「わっ、ちょ…おい!」
「からかってゴメンゴメン!」
「?」
「ちゃーんと入ってるよ。私会員 なんだ!」
「…ふーん…」
「あ?また、なんか素気ないよ?嬉しくないの?」

ケビンは私の腕を振り解いて軽く笑った。

「嬉しいに決まってるだろ。サンキュ」


私達は触れる程度な軽いキスを交わした

ケビラヴ同盟100名突破記念。
20050228 氷雨のあ

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